衛生管理者試験の関係法令について解説! 効果的な勉強方法は?

衛生管理者の資格取得目指して勉強している人の中には、「関係法令の勉強が進まない」「法律の勉強が難しい」と悩んでいる人もいることでしょう。衛生管理者試験に出題される法令の問題は、衛生管理者として働くときも役立つものばかりです。試験勉強のためだけでなく、資格を活用して働くためにも法令は覚えておきましょう。今回は、衛生管理者の試験に出題される関係法令の内容について解説します。

  1. 衛生管理者の関係法令は「労働安全衛生法」
  2. 衛生管理者試験で出題される関係法令の問題
  3. 関係法令の勉強方法は過去問の反復がおすすめ
  4. 衛生管理者の試験概要
  5. 衛生管理者や関係法令に関するよくある質問

この記事を読めば、衛生管理者試験の勉強方法についてもよく分かるでしょう。衛生管理者の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.衛生管理者の関係法令は「労働安全衛生法」

この項では、衛生管理者に密接に関係する労働安全衛生法の内容や種類について解説します。

1-1.労働安全衛生法は労働者が安全かつ衛生的に仕事をするための法律

衛生管理者試験に出題される関係法令とは、「労働安全衛生法」のことです。労働安全衛生法に基づき、・労働安全衛生法施行令・労働安全衛生規則などが作られており、これらをまとめて労働衛生関係法令と呼ばれていまs。労働安全衛生法とは、労働者が安全かつ衛生的に仕事をするための法律です。労働者の権利は労働基準法などに定められているので、労働安全衛生法とは、労働者が安全かつ衛生的に働く権利を保障するものとなります。

1-2.法律を施行令や規則が補完している

労働安全衛生法では、労働者が安全かつ衛生的に働けるために必要な決まりの基本が定められています。幅広い範囲をカバーしている反面、細かいことは定められていません。そこで、労働安全衛生法施行令(政令)や労働安全衛生規則(省令)で補完しています。ですから、衛生管理者は労働安全衛生法施行令や労働安全衛生規則に基づいて仕事をする方が多いでしょう。また、衛生管理者の選任や試験に関することも労働安全衛生法の17条の2第2項 第2号に定められています。

1-3.関係法令には健康診断や安全衛生教育などに関する決まりが定められている

労働衛生関係法令には、以下のようなことが定められています。

  • 衛生管理者・安全管理者の選任について
  • 健康診断の実施
  • 安全教育・衛生教育の実施
  • 安全衛生委員会の設置
  • 作業主任者の選任
  • 職場環境の決まり(換気・照明管理・騒音など)
  • 各種禁止事項、危険な作業に関する決まり

2.衛生管理者試験で出題される関係法令の問題

この項では、衛生管理者試験で出題される関係法令の問題について解説します。

2-1.関係法令に関する問題は資格区分によって異なる

衛生管理者には第1種と第2種があります。衛生管理者試験は、資格区分が異なっても試験科目は同じです。どちらとも関係法令がありますが、第1種と第2種では出題内容が異なります。

2-2.第1種は有害業務関連の問題が出題される

第1種の関係法令の問題は10問出題されます。2種と比べると有害業務関連の法律が加わっている分、勉強範囲が広くなっているので勉強に時間がかかる人もいるでしょう。また、安全衛生管理体制に関する問題など難問が出る可能性もあります。衛生管理者の試験問題は暗記問題が中心ですが、関係法令は法律を理解していないと解けない問題が出される可能性があるでしょう。

2-3.第2種の関係法令の問題は実務に関係した問題が多い

一方、第2種の方は実務に関係した問題が出されることが多いでしょう。たとえば、健康診断・安全衛生教育・衛生基準などです。問題数も7問で過去問から似たような問題が出されることも多くなっています。1種に比べれば得点源となる問題が多いので、全問正解する心意気で取り組みましょう。ちなみに、第2種の関係法令の問題は7問で、有害業務に関する法令は含まれません。

2-4.法令関係は高得点を狙おう

衛生管理者試験で、関係法令の問題は第1種が10問、第2種が7問出題されます。前述したように、第2種の場合は過去問と似たような問題が出ることが多いので、過去問をくり返し解いていれば全問正解できる可能性も高いでしょう。第1種は出題範囲が広く、勉強も大変になります。しかし、参考書を暗記していれば8割は正解できるでしょう。法律は分かりにくい文が多く、とっつきにくいイメージがありますが、ここで点を落とすと合格が難しくなります。できれば、真っ先に勉強を始め時間を多くとることが大切です。

3.関係法令の重要事項

この項では、関係法令の重要事項を有害業務に関わるものと有害業務に関わらないものに分けて解説します。

3-1.有害業務に関わるものの重要事項

衛生管理者の関係法令のうち、有害業務に関わる重要事項には以下のようなものがあります。

  • 特殊健康診断:有害業務によって健康に被害が出やすい場所の健康診断を定められた間隔で行う
  • 作業環境測定:作業環境が健康に影響を及ぼさないか、定期的に測定を行う(粉じん・騒音・部屋の温度など)
  • 特別教育:危険な作業を行う際、従業員へ教育を行う
  • 作業主任者:有害業務を行う際、選任する作業主任者の免許と技能研修について
  • 衛生管理体制:衛生管理者の選任基準や人数など
  • 衛生基準:安全かつ衛生的に作業をするために守らなければならない基準値
  • 定期自主検査:健康を守るための検査の頻度と記録の保管期限

このほか、制服等の譲渡の制限、健康管理手帳の交付などがあるので覚えておきましょう。

3-2.有害業務に係るもの以外の重要項目

有害業務に係るもの以外の重要項目には、主に以下のようなものがあります。

  • 衛生委員会:衛生委員会の設置基準や構成員など
  • 健康診断:健康診断の内容や実施義務、記録の保管期限など
  • 手続きや届け出:衛生管理者を選任した場合の届出の期限など
  • 事務所衛生基準規則:安全かつ衛生的に仕事ができるために守らなければなない作業環境など
  • 雇い入れ時の安全衛生教育:教育を受けさせる義務や教育内容など

特に、衛生管理者の職務に関わるものは出題される可能性が高いので、しっかり覚えておきましょう。

4.関係法令の勉強方法は過去問の反復がおすすめ

衛生管理者試験の関係法令は、過去問と似たような問題が出ることもあります。また、過去問を解くことで、問題の傾向をつかむこともできるでしょう。関係法令は範囲も広いので、よく出る範囲は参考書にまとめられています。まず参考書を読んで必要事項を暗記したと思ったら、過去問を解いてみましょう。解けない問題は解説を読んで再度挑戦してみてください。過去数年分の問題を解けば、出題されやすい問題・傾向が分かるはずです。ただし、関係法令は定期的に改定されることがあります。法令が改訂された場合は、過去問が役に立たなくなることもあるので、衛生管理者を目指している人は、定期的に法令の改訂ニュースも目を通しておきましょう。

5.衛生管理者の試験概要

衛生管理者の試験は、安全衛生技術試験協会が主催し、毎月全国各地の安全衛生技術センターで行われています。国家試験の中では最も試験回数の多いものの1つです。試験は年に何度受けてもかまいません。ただし、試験日は平日も多いので「土日しか休みがない」という人は、早めに土日に行われる日に申し込みを行いましょう。試験科目や勉強方法についてはこちらの記事にも詳しいので、ぜひ併せて読んでみてください。

6.衛生管理者や関係法令に関するよくある質問

この項では、衛生管理者や関係法令に関する質問を紹介します。

Q.衛生管理者試験で関係法令が無得点でも合格できるでしょうか?
A.いいえ。衛生管理者試験では1科目でも4割未満だと不合格になります。たとえ不得意でも4割以上取れるように勉強しましょう。

Q.関係法令は文章が難しく、読んでもあまり理解できません。
A.参考書では要点がまとめられており、文も優しく書き直されているものもあるので、それを読んで概要をつかみましょう。

Q.関係法令は覚えておかないと衛生管理者の仕事はできませんか?
A.そのようなことはありませんが、すぐに内容を調べられるようにはしておきましょう。

Q.衛生管理者は1年のうちに2種、1種と受けることはできますか?
A.いいえ。衛生管理者は受験資格に実務経験があるので、条件を満たしていなければ受けることはできません。

Q.衛生管理者試験は関係法令を真っ先に勉強したほうがいいですか?
A.はい。ただし、参考書を一読して理解できないことが多い場合は、ほかの科目を勉強してみて衛生管理に関する理解がある程度できたら再挑戦してみましょう。

まとめ

衛生管理士権の関係法令は、出題範囲も広く勉強に手こずりがちな科目です。しかし、2種ならば過去問と同じような問題が出ることも多く、1種でも過去問を解いておけば問題の傾向は掴めます。苦手だと思ったら早めに勉強を開始し、時間をかけて理解を深めましょう。そうすれば、合格に必要な力が身につきます。


衛生管理者試験に最短2日で合格する方法は?