衛生管理者の試験内容や出題傾向を知ろう! 効率の良い勉強法は?

衛生管理者の資格を取得するには、国家試験に合格しなければなりません。仕事をしながらの受験勉強は、なかなか勉強時間が作れず、不十分な準備で試験に挑むケースが多いでしょう。しかし、衛生管理者資格試験の出題傾向やポイントを押さえておけば、合格の可能性が高くなります。

そこで本記事では、衛生管理者試験の出題傾向とポイントを解説しましょう。

  1. 衛生管理者試験の出題傾向を解説!
  2. ライフスタイルに合った勉強方法を選ぼう
  3. 衛生管理者の受験資格と試験の受け方
  4. 衛生管理者の出題傾向や試験に関してよくある質問

この記事を読むことで、衛生管理者の試験内容や出題傾向などが分かります。受験を検討している方は、ぜひチェックしてください。

1.衛生管理者試験の出題傾向を解説!

衛生管理者の資格試験は、どのような問題が出題されるのでしょうか。ここでは、資格の概要から試験科目・出題傾向などについて詳しく解説します。

1-1.第一種・第二種・衛生工学衛生管理者の3種類

労働安全衛生法において定められている国家資格の1つが衛生管理者です。主に、労働者の健康障害を防ぎ、職場の衛生全般を管理する重要な職務を担当します。衛生管理者には、第一種・第二種・衛生工学衛生管理者と3つの種類があり、それぞれ担う業種が違うのが特徴です。それぞれの主な業種は以下のとおりとなります。

  • 第一種:すべての業種の事業場
  • 第二種:有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場だけ
  • 衛生工学衛生管理者:法定の有害業務のうち一定の業務を行う事業場とすべての事業場

1-2.衛生管理者の試験科目は資格の種類で異なる

衛生管理者の試験科目は、第一種・第二種で大きく異なりますが、どちらもマークシート方式の回答となるため、記述で回答することはありません。また、一部科目免除を利用するかどうかでも試験科目が異なるので注意してくださいね。第一種・第二種それぞれの試験科目は以下のとおりです。

1-2-1.第一種

試験時間:3時間

  1. 労働衛生(有害業務に係るもの):10問(80点)
  2. 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの):7問(70点)
  3. 労働生理:10問(100点)
  4. 関係法令(有害業務に係るもの):10問(80点)
  5. 関係法令(有害業務に係るもの以外のもの):7問(70点)

1-2-2.特例第一種

試験時間:2時間

  1. 労働衛生(有害業務に係るものに限る):10問(80点)
  2. 関係法令(有害業務に係るものに限る):10問(80点)

1-2-3.第二種

試験時間:3時間

  1. 労働衛生(有害業務に係るものを除く):10問(100点)
  2. 労働生理:10問(100点)
  3. 関係法令(有害業務に係るものを除く):10問(100点)

また、衛生工学衛生管理者については試験は実施されておらず、一定の受講資格を有する者が厚生労働大臣の定める講習を受けることで免許が取得できます。講習の最後には、修了試験があるので合格しなければなりません。

1-3.衛生管理者の出題傾向は読むのが難しい

衛生管理者の資格試験は、月に3~4回実施されています。都道府県によっては少ないですが、受験者が多い東京都では頻繁に行われているのです。しかし、頻繁に実施されている試験でも、問題がそのたびに異なるので注意しなければなりません。部分的に変わったり、全体的に出題パターンが変わったりと出題傾向を読むのが困難なところがあります。しかし、過去問から類似問題が出題される可能性が高いので、何度も過去問を読み解くことで出題傾向が把握できるでしょう。過去問に取り組む際は、科目ごとに演習を行うことが大切です。科目ごとに過去問を解くことで、出題傾向が見えてくるでしょう。

1-4.難易度は普通

国家試験の難易度で測ると、衛生管理者の難易度は普通となっています。近年の合格率は、第一種が約56%、第二種が約70%です。受験者数の半分が合格していることになるので、きちんと勉強を続ければ合格できる可能性があります。大切なのは、コツコツと勉強を積み重ねることでしょう。後ほど、衛生管理者の試験勉強方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

2.ライフスタイルに合った勉強方法を選ぼう

それでは、衛生管理者の試験勉強法について解説します。

2-1.最近の傾向と対策を知ることが大切

まずは、最近の出題傾向を知ることが大切です。前述したとおり、衛生管理者の出題傾向はバラバラですが、過去問から類似問題が出てきます。また、第一種はすべての業種が対象になることもあり、第二種よりも試験範囲が広がるでしょう。特に、労働衛生と関係法令の2つの科目に、有害業務に関わる問題が出てくる点は第二種と異なるポイントです。そのため、第一種は出題数が増えます。試験勉強には余裕を持って取り組まなければならないでしょう。

2-2.おすすめの勉強法は通信講座

受験者の多くは、仕事と両立しながら試験勉強を続けることになります。しかし、毎日仕事をしながらの勉強は思っている以上に大変なことで、残業が続く日には勉強に充てる時間も少なくなるでしょう。独学やスクール通学などさまざまな勉強法がありますが、おすすめしたいのが通信講座です。SATの通信講座は、テキストとDVD映像がセットになっています。DVD映像はスマートフォンでも再生できるので、移動中や空き時間などすき間時間に勉強ができるでしょう。また、分からないところはメールで担当の先生に尋ねることもできます。ぜひ1度チェックしてみてはいかがでしょうか。

2-3.テキストは分かりやすい内容を選ぶ

衛生管理者の試験勉強で必要になるのがテキストです。たくさんのテキストから自分に合ったものを選ぶためには、理解しやすい内容かどうかがポイントになります。また、試験の重要ポイントが記載されているかもチェックしてください。特に、第一種の試験は範囲が広いので、重要ポイントを押さえたテキストで勉強したほうが必要な知識だけ習得できます。SATの通信講座で使うテキストにも、重要ポイントが記載されているのでおすすめです。

2-4.ライフスタイルに合った勉強法がベスト

勉強方法がライフスタイルにあっているかどうかチェックしてください。時間に余裕があり、分からない問題も自分で解決できるなら独学でも構いません。また、経済的な余裕があり、受講時間が確保できるならスクール通学でもいいでしょう。仕事で忙しく勉強との両立が困難な方は自分の好きな時間に勉強できる通信講座を選ぶなど、ライフスタイルに合った方法でコツコツと勉強を続けましょう。

3.衛生管理者の受験資格と試験の受け方

衛生管理者に受験資格はあるのでしょうか。ここでは、資格試験の概要と注意点を解説します。

3-1.受験資格が定められている

第一種・第二種の衛生管理者は、受験資格が細かく定められています。主な受験資格は以下のとおりです。

  • 大学・高等専門学校卒業者で1年以上の実務経験者
  • 高校卒業者で3年以上の実務経験者
  • 10年以上の実務経験者など

上記以外の受験資格に関しては、試験を行っている公益財団法人安全衛生技術試験協会のホームページを確認してください。また、実務経験が認められる内容も以下のように細かく定められています。

  1. 健康診断実施に必要な事項または結果の処理の業務
  2. 作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
  3. 作業条件、施設等の衛生上の改善の業務
  4. 労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
  5. 衛生教育の企画、実施等に関する業務
  6. 労働衛生統計の作成に関する業務
  7. 看護師または准看護師の業務
  8. 労働衛生関係の作業主任者(高圧室内作業主任者、エックス線作業主任者、ガンマ線透過写真撮影作業主任者、特定化学物質作業主任者、鉛作業主任者、四アルキル鉛等作業主任者、酸素欠乏危険作業主任者、有機溶剤作業主任者または石綿作業主任者)としての業務
  9. 労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験研究の業務
  10. 自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務
  11. 保健所職員のうち、試験研究に従事する者の業務
  12. 建築物環境衛生管理技術者の業務
  13. その他(申請時に業務の内容を具体的に記入する)

受験資格を得るためには、上記の実務内容が証明できる書類を提出しなければなりません。忘れないように、受験申請書とあわせて提出してください。

3-2.試験日・試験地

衛生管理者の試験日程は、試験を行う都道府県によって異なります。基本的に、試験は全国7か所の安全衛生技術センターで定期的に実施されており、各センターで日程と回数が変わるでしょう。申し込みをする前に、受験地の日程を確認してください。第一種・第二種の試験日程は、安全衛生技術試験協会のホームページで確認できます。

3-3.申し込みは郵送・受験料は6,800円

衛生管理者の申し込み方法は、郵送だけとなります。受験申請書を各センターに請求し、必要事項を記入した上で、実務経験の証明書・試験手数料・証明写真を用意してください。郵送で受験申請書など必要書類を送付するか、センター窓口へ直接持参することもできます。受験料は、第一種・第二種ともに同じ6,800円です。支払い方は、受験申請書にとじ込まれている払込用紙を使って、近くの郵便局または銀行で払い込みます。試験手数料の支払いは絶対に忘れないようにしましょう。

4.衛生管理者の出題傾向に関してよくある質問

衛生管理者の出題傾向に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.過去問を解いておけば合格できるのか?
A.衛生管理者の試験は月に数回行われており、過去問の使いまわしが多い傾向があります。そのため、過去問を何度も解いておけば合格できる可能性が高くなるでしょう。ただし、類似問題が出るといっても、一言一句同じというわけではありません。違う言いまわしで出題されるため、問題の意図や内容を理解する力を身につける必要があります。過去問を解いて分からない問題があれば、もう1度テキストを読み直してください。過去問→テキスト→過去問という流れをくり返すことで、試験対策になるでしょう。

Q.衛生管理者試験の合格基準は?
A.全体の合格点が60%以上で、試験科目ごとに40%以上の得点を獲得しなければなりません。つまり、科目が1つでも合格基準が40%を下まわると不合格となるので注意してください。試験科目を平等に勉強しなければならないため、余裕のある勉強スケジュールを立てたほうが安心できるでしょう。

Q.範囲が広い第一種の試験対策は?
A.最初に、テキストを何度も読み込み、基礎力を十分に身につけることが大切です。いきなり過去問にチャレンジするのはやめましょう。きちんと基礎を理解してからでないと、何度過去問を解いても理解できないはずです。特に、第一種は「広く浅く」の基礎知識が求められます。重要ポイントをしっかりと読み込み、理解を深めてから過去問に挑戦してくださいね。

Q.どのくらい勉強すれば合格できるのか?
A.あくまで目安ですが、参考書から過去問に取り組む流れで最低でも3か月が必要だといわれています。ただし、3か月という期間は、毎日1~2時間の勉強時間が確保できる場合です。1時間も勉強する時間がない方は、半年を目安に勉強を始めたほうがいいでしょう。1日数分でも毎日コツコツ積み重ねたほうが、知識を頭の中に入れることができます。

Q.勉強のスケジュールの立て方は?
A.自分が毎日どのくらいの時間を勉強に充てられるのか逆算してみましょう。早く合格したいからといって、休日に一気に勉強するやり方はNGです。「毎日○分は勉強する」というルールを作り、できるだけそのルールを守りましょう。どうしてもスケジュール通りにいかない場合は、見直すことも大切です。

まとめ

衛生管理者の資格は、毎日コツコツと勉強を積み重ねていけば一発合格できる試験です。仕事と両立しながら勉強をする方は時間がないので、出題傾向を読みながら勉強を始めましょう。過去問から類似問題が出題される傾向もあるので、過去問を何度も解くことも大切です。また、科目ごとに過去問へ取り組むことで、出題傾向が見えています。そして、試験前には、本番と同じ方法で過去問を解いてみてください。安心して本番に挑むことができるでしょう。


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