【必読】有機溶剤中毒予防規則ならお任せ!関連資格の取得方法も!

有機溶剤は引火性のある液体であり、取り扱いには正しい知識が必要です。また、有機溶剤中毒予防規則によって、厳重な管理が求められています。有機溶剤を安全に使用するためには、関連知識を身に付け、正しく管理できる人材が必要なのです。そこで、今回は、有機溶剤中毒予防規則について詳しく解説します。関連資格の取得方法も解説するので必見ですよ。

  1. 有機溶剤とは
  2. 有機溶剤中毒予防規則とは
  3. 有機溶剤中毒予防規則の内容を学ぼう
  4. 有機溶剤中毒予防規則に関連する資格について
  5. 有機溶剤中毒予防規則に関するよくある質問

この記事を読むことで、有機溶剤中毒予防規則に関する理解が深まり、関連資格の取得方法もわかります。ぜひ、記事をじっくり読んでください。

1.有機溶剤とは

最初に、有機溶剤に関する基本を解説します。危険性や関連する法律なども理解しておきましょう。

1-1.有機溶剤とはどんなものか

有機溶剤とは、水素・炭素・酸素でできた、ほかの物質を溶かすための液体のことです。たとえば、クロロホルム・トルエン・アセトンなどがあります。有機溶剤は主に溶解・抽出・洗浄の目的で使われ、独特のにおいがあるため、有機溶剤がもれているとすぐに判断可能です。常温では液体の状態ですが、揮発性が高いことから吸引しやすく、油に溶けることで皮膚からも吸収することがあります。

1-2.有機溶剤の危険性とは

有機溶剤は、引火性があるためとても危険です。扱い方を間違えると、火災・爆発の原因になります。また、中毒性があるため、吸引や皮膚への付着に気を付ける必要があるのです。そのため、取り扱いは正しい知識を持つ人が慎重に行うことになります。有機溶剤の保管は火気厳禁を基本とし、常に適切な管理が必要です。

1-3.有機溶剤に関連する法令

有機溶剤に関連する法令としては、有機溶剤中毒予防規則があります。有機溶剤は危険性が高いため、取り扱いには正しい知識を持った人材が、きちんと管理をする必要があるのです。法令により徹底した管理を義務付けることで、安全な使用を促すと同時に、思わぬ事故を防止する効果が期待できます。

2.有機溶剤中毒予防規則とは

有機溶剤中毒予防規則について、概要・目的などを解説します。

2-1.有機溶剤中毒予防規則の概要

有機溶剤中毒予防規則には、労働安全衛生法および労働安全衛生法施行令に基づいて、有機溶剤を取り扱う者が安全に作業を行うために必要なことが記してあります。有機溶剤による中毒症状の予防・対策のため、対象の種類・設備・管理・測定・健康診断の内容などを、細かく規定しているものです。中毒や事故を防止するためにも、有機溶剤規則を正しく理解することが、必要不可欠と言えます。

2-2.有機溶剤中毒予防規則の目的

有機溶剤中毒は、有機溶剤を誤飲したり揮発したものを吸引したりすることで起こります。主な症状は、以下を参考にしてください。なお、急性症状が現れた後、呼吸抑制や心室細動・ 肺水腫などを引き起こして死亡に至ることもあります。

  • 急性症状:頭痛・めまい・耳鳴り・吐き気・嘔吐・多幸感・意識障害
  • 慢性症状:造血機能の低下・脳萎縮など中枢(ちゅうすう)神経の障害

有機溶剤中毒予防規則の目的は、上記のような中毒症状を予防し、再発の防止に努めることです。多くの場合、中毒の原因は有機溶剤の間違った使い方にあります。多くの人に有機溶剤の危険性を知らしめることも目的のひとつであると言えるでしょう。

3.有機溶剤中毒予防規則の内容を学ぼう

有機溶剤中毒予防規則の内容について詳しく解説します。有機溶剤の種類・設備・管理や測定・健康診断などを学びましょう。

3-1.有機溶剤の種類には何がある?

有機溶剤にもさまざまな種類があり、総数は約500種類となります。労働安全衛生法施行令第6条22号によるものに関しては、以下を参考にしてください。毒性の強い順に、第1種・第2種・第3種の区分があります。

  • 第1種(クロロホルムなど7種類)
  • 第2種(アセトンなど40種類)
  • 第3種(ガソリンなど7種類および混合物)

3-2.有機溶剤を扱う設備について

第1種および第2種有機溶剤を扱う場合は、作業を行う場所に以下の設備を設置する義務があります。

  • 有機溶剤蒸気の発散源を密閉する設備
  • 局所排気装置またはプッシュプル型換気装置

また、タンク内などで第3種有機溶剤を扱う場合は、以下の設備が必要です。

  • 有機溶剤蒸気の発散源を密閉する設備
  • プッシュプル型換気装置または全体換気装置
  • 局所排気装置

3-3.有機溶剤の管理について

有機溶剤の管理は、事業者から選任を受け、有機溶剤作業責任者が行うことになっています。有機溶剤作業主任者は、作業者に有機溶剤の正しい取り扱い方法を指示するのです。また、局所排気装置を設置し換気を促すほか、1年に1回は定期自主検査を行う必要があります。

3-4.有機溶剤の測定や健康診断について

事業者は、有機溶剤を扱う設備において、6か月に1回、有機溶剤の濃度を測定し、記録を付ける必要があります。記録の保存義務は、3年間です。また、有機溶剤を取り扱う者は、雇い入れのときに1回、さらに6か月ごとに1回、医師による健康診断が義務となっています。健康診断では、中毒症状の有無など、異常がないか調べるのです。なお、医師によって特別に調べる必要があるとの判断があったときは、作業条件の調査・貧血検査・肝機能検査・腎機能検査・神経内科学的検査を行います。

3-5.有機溶剤中毒予防規則に関するそのほかのこと

有機溶剤中毒予防規則では、有機溶剤を使用する者に保護具(送気マスクもしくは有機ガス用防毒マスク)の着用を義務付けています。作業中の中毒症状を予防するためにも、保護具の使用は大変効果的です。なお、保護具の数は、作業者の数だけ用意し、すぐに使用できるように準備しておく必要があります。

4.有機溶剤中毒予防規則に関連する資格について

有機溶剤中毒予防規則に関連する資格について、職務や必要性・資格取得のメリットを解説します。おすすめの勉強法についても参考にしてください。

4-1.有機溶剤作業責任者について

有機溶剤作業責任者の概要や職務・必要性など、詳しく学びましょう。

4-1-1.有機溶剤作業責任者の概要

有機溶剤を扱う企業では、有機溶剤中毒予防規則に従い、有機溶剤作業責任者を選出する義務があります。有機溶剤作業責任者とは、有機溶剤による被害を防止するための国家資格です。資格試験は存在せず、規定の講習を修了することで選任を受ける資格を得ることができます。

4-1-2.有機溶剤作業責任者の職務や必要性

有機溶剤作業責任者は、有機溶剤を取り扱う職場において正しい使用・保管を維持し、指導することが職務です。間違った使用や保管により有機溶剤を吸い込んでしまった場合、吐き気やめまいなどのさまざまな中毒症状が出てきます。有機溶剤作業責任者は、有機溶剤中毒を防止し、再発を防ぐためにも必要性が高いのです。

4-1-3.有機溶剤作業責任者の資格取得のメリット

有機溶剤を扱う企業において、有機溶剤作業責任者は必要不可欠です。そのため、就職や転職でも有利になります。ライバルたちよりも専門性が高いことをアピールできるので、面接も自信を持って臨むことができるでしょう。また、有資格者は資格手当てや昇給の面でも優遇となることが多くなります。将来性を考えても、仕事の幅が広がることもあり、資格取得のメリットは大きいと言えるでしょう。

4-1-4.有機溶剤作業責任者の資格取得方法

有機溶剤作業責任者は、有機溶剤作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者が選ぶことになります。従って、まずは講習を終了していることが必要です。受講資格はないので誰でも受けることができます。ただし、実際に有機溶剤作業主任者の選任を受けるためには、満18歳以上が条件です。なお、講習に関しては、以下の内容を2日間で学びます。学科だけの講習となり、実技はありません。

  • 健康障害およびその予防措置に関する知識
  • 作業環境の改善方法に関する知識
  • 保護具に関する知識
  • 関係法令
  • 修了試験

4-2.有機溶剤中毒予防規則の関連資格に関する注意点

有機溶剤作業責任者の資格を取得すれば、有機溶剤中毒予防規則を理解したことの証拠となります。しかし、講習を受けるだけでなく、実務をとおして幅広い知識を身に付けることが大切です。現場では、予期せぬ事態が起こります。有機溶剤作業責任者としての選任を受けたときに、正しい判断をし、速やかに適切な処置を行えるよう、常に最新の情報を学んでいく姿勢が大切です。

5.有機溶剤中毒予防規則に関するよくある質問

最後に、有機溶剤中毒予防規則に関するよくある質問に回答します。それぞれ役に立つ内容ですから参考にしてください。

5-1.有機溶剤を使う作業だけなら資格は必要ありませんか?

作業をひとりで行う場合は、有機溶剤作業責任者である必要があります。しかし、複数人で作業する場合は、自分以外に有機溶剤作業責任者がいれば問題ありません。資格がなくても、作業者として正しい知識を身に付けていることと、有機溶剤作業責任者の指示に従って安全な作業を心がけることが必要です。

5-2.有機溶剤中毒予防規則の指定種類以外の有機溶剤なら安全ですか?

有機溶剤である限り、取り扱いには細心の注意を払ってください。有機溶剤中毒予防規則では、特に毒性の強い種類を指定しています。しかし、実際には毒性の軽い種類であっても、中毒症状を起こす可能性は残るのです。対象外の種類でも、安全であるとは言えません。

5-3.有機溶剤作業責任者は更新する必要のある資格ですか?

有機溶剤作業責任者には、更新義務はありません。従って、1回専任を受けた後は特に更新をしないで業務に当たることができます。ただし、更新義務はなくても、常に新しい知識の習得に励む必要があることに変わりはありません。有機溶剤中毒予防規則に沿って、現場を指揮し中毒の予防に努めるのが義務だからです。

5-4.有機溶剤を使用中に気分が悪くなったときの対応方法は?

急性の場合は、速やかに現場を離れ、換気のいい場所に移りましょう。気分が落ち着いたら医師の診断により、適切な処置を受けてください。慢性の場合は、環境改善とともに、配置転換の必要があります。有機溶剤作業責任者および直属の上司に申し出て、対応してもらいましょう。

5-5.妊娠中に有機溶剤を吸引した場合の影響は?

少量の吸引による胎児への影響は、ハッキリと解明されていません。従って、一時的な吸引かつごく少量の場合で、中毒症状の自覚がない場合は心配の必要はないでしょう。しかし、精神的に不安になることが胎児に悪影響を与えることがあります。不安がぬぐえないときは、かかりつけ医に相談してみてください。

まとめ

今回は、有機溶剤中毒予防規則に関して詳しく解説しました。有機溶剤は、危険性が高いため、取り扱いには細心の注意が必要です。有機溶剤作業責任者の資格取得者は、現場の安全を確保するためにも、重要な存在と言えます。作業員の中毒を事前に予防するだけでなく、万が一のときの対応や再発防止など、やりがいのある仕事と言えるでしょう。企業にとって、手放したくない人材となるため、就職や転職にも有利です。ぜひ、資格取得を目指してみてください。


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