労働安全衛生法に定められた高所作業の定義と安全対策とは?


建築や電気工事の仕事をしていると、高い場所で作業をすることも珍しくありません。これを「高所作業」といいますが、平地で作業をするよりもどうしても事故は起こりやすくなるでしょう。

そこで、今回は労働安全衛生法における高所作業の定義や安全対策についてご説明します。皆様が思っている以上に、高所作業の基準は厳しいのです。職業柄高所で作業することが多いという方や工事の責任者になることが多い方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 労働安全衛生法における高所作業の定義とは?
  2. 高所作業の事故事例とは?
  3. 高所作業の安全対策とは?
  4. おわりに

1.労働安全衛生法における高所作業の定義とは?

高所作業とは、文字どおり地上から高い場所で工事などの作業をすることです。労働安全衛生法では、地上から2m以上の場所で行う作業を高所作業と定義しています。思ったより低い場所での作業も当てはまるのだと思う方もいるでしょう。確かに、2mというと一般住宅の天井くらいの高さです。日曜大工でも脚立を使ってこのくらいの高さで作業をする方もいるでしょう。

しかし、わずか2mとはいえ平地で作業をするより事故が発生する可能性はぐっと高くなります。脚立から転落しただけでも打ち所が悪ければ最悪の結果になるでしょう。ですから、工事の責任者は「脚立の上に立って作業をすることも、高所作業になる」と覚えておくとよいですね。

また、脚立の上での作業は安全対策を怠りがちですが、実はそのほかの場所で高所作業をするよりも脚立やはしごの上で作業をする方が、事故が起こりやすいこともあります。

2.高所作業の事故事例とは?

では、実際にどのような事故が起こったことがあるのでしょうか? この項では、高所作業を行っている際に発生した事故の一例をご紹介します。作業者だけでなく周りの人を巻き込むこともあるのです。

2-1.転落

高所作業をしている際に起こる事故というと、真っ先にこれを思い浮かべる方も多いでしょう。高所作業をする場合、平地よりもはるかに狭い場所で作業を行うことも珍しくありません。脚立の足場など、両足を置くだけで精いっぱいです。そのため、少し無理をするとバランスを崩して転落することもあるでしょう。たとえ低い場所でも、固い地面の上に落ちたり打ち所が悪かったりすれば、大けがをすることもあります。

2-2.資材や工具の落下

人が転落するよりも事例が多いのが、資材や工具の落下です。高いところからものを落とすと、落下速度がつきます。するとたとえ小さなものでも人に当たればけがをするでしょう。

特に、工事をする場合は工具をたくさん持って高所へ登ることも珍しくありません。また、高所に資材を運んで作業をする場合、強風で崩れたり落下したりすることもあるでしょう。

2-3.高所に上る装置の崩れ

高所に上るためには、いろいろな装置を使います。先ほどご紹介した脚立のほかにも高所作業車や足場などがあるのです。この項所に上る装置が崩れたり倒れたりしても事故につながります。上に上っている作業員が転落する可能性があることはもちろんのこと、周囲や真下を歩いている人が巻き込まれることもあるでしょう。

2-4.感電

高所作業をしているとき、意外と多い事故が感電です。2m以上の場所で作業をしていると、どうしても電線が近くなります。また、高圧電線の近くで金属製の工具や資材を使って作業をすると、たとえ電線に触れていなくても空気を伝わって感電する危険もあるのです。

3.高所作業の安全対策とは?

では、高所作業を安全に行うにはどのような対策を取ればよいのでしょうか? この項では、安全対策の一例をご紹介します。

3-1.安全に作業ができる環境を整える

高所で作業をする場合は、まず安全に作業ができるように環境を整えましょう。たとえば、脚立やはしごを置く場合は地面のでこぼこを調えるだけでも違います。高所作業車を使う場合は、真下を歩く人たちの安全を確保する警備員をつけたり万が一でも車が動かないようにしたりするのです。これだけでも、事故が発生する可能性がだいぶ低くなるでしょう。

3-2.うっかり転落を防ぐ

高所に足場を組んで作業をする場合は、開口部があったり作業床にすきまができていたりします。注意していれば転落などしないと思われがちですが、作業に集中していればついうっかりということもあるでしょう。ですから、可能な限り人が転落しそうなすきまや開口部はふさいでおいてください。

3-3.落下防止装置をつける

しかし、いくら気をつけても落下事故は完全に防げません。そこで、安全帯をはじめとする落下防止装置をつけましょう。動きにくくなるかもしれませんが、万が一落下した場合でも、防止装置があれば大けがや死亡事故を防げるかもしれません。

また、落下防止装置を装着したら、必ず正しくつけているか確認しましょう。いいかげんにつけていたのでは、いざというときに効果を発揮しません。脚立やはしごなど中途半端に高い場所で作業をする場合は、必ず保持者をつけましょう。

脚立やはしごを支えるだけでなく、そこに誰かがぶつからないように防ぐ役割もあります。一見すると大げさに思えるかもしれませんが、保持者がいたから防げた事故も少なくありません。

3-4.高い場所へ安全に昇降できる装置をつける

高所作業をする場合、まずそこまで人を運ばなければなりません。これを昇降機といいます。この昇降機の安全も確保しておきましょう。昇降中の事故は意外と多いのです。いくら作業場所の安全を確保していても、昇降中の安全が確保できなければ事故は減りません。

3-5.作業員への教育も大事

高所作業は一定の経験を積んだ作業員が行うことが多いでしょう。問題なくいくつもの作業をこなしているうちに、どうしても安全確保がおろそかになってしまいます。事故はその瞬間に起こりやすいでしょう。ですから、定期的に作業員に安全教育を施すことも大切です。一度事故が発生すればけが人が出るだけでなく、作業を請け負った会社の責任も問われます。

その結果、信用が一気に落ちることもあるでしょう。安全を確保するのは自分のためだけでなく会社のためでもあるのです。また、通行人を巻き込んでしまった場合も損害賠償などで大変なことになります。そのあたりもよく教育しておきましょう。

4.おわりに

いかがでしたか?今回は高所作業の安全対策についていろいろとご紹介しました。最近は、歩きスマホや自転車に乗りながらスマートフォンを操作する人も増え、前を確認せずに移動するケースも珍しくありません。

その結果、脚立や高所作業の足場にぶつかって事故が起こることもあるのです。実際に、脚立に載って作業をしているところにスマートフォンを操作しながら走ってきた自転車がぶつかった事故も報告されています。ですから、安全確保は作業員だけでなく、通行人に対しても重要なのです。

また、高所作業は必ず複数で行いましょう。いくら簡単な作業でもひとりきりで作業をしていると事故は防ぎきれません。高所作業をしている下で安全を確認しているだけでも事故は防げます。

資材や工具が落下しないように安全対策をしておくことも大切。特に、強風や大雨の予報が出ている場合は、作業を中止したり延期できたりするように日程にも余裕を作っておきましょう。


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